2020年12月9日水曜日

コロナワクチン接種の2人に強いアレルギー反応 英国 朝日新聞社 - 朝日新聞デジタル - 2020年12月9日

英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は9日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた2人が、アレルギー反応を示したと明らかにした。MHRAは、過去に薬や食べ物、ワクチンで重大なアレルギー反応を起こしたことがある人には、新型コロナのワクチンを投与しないよう、病院に勧告した。  英国では8日から新型コロナワクチンの接種が始まった。英メディアによると、2人は強いアレルギー反応「アナフィラキシー様反応」を起こした。いずれも国民保健サービス(NHS)のスタッフで、アレルギー症状を緩和するアドレナリン製剤を携帯していた。その後、回復しているという。  NHSは9日以降、ワクチンを打つ前に、アレルギー反応を過去に起こしたことがないか確認するとしている。  ワクチンは米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックが開発した。2日に英国で初めて承認され、日本にも供給が予定されている。ファイザーは、大規模な臨床試験(治験)では「重大な安全性の懸念はない」としていた。MHRAのジューン・レイン長官は9日、英議会の委員会で「広範な治験では、アレルギー反応は(このワクチンの)特徴ではなかった。今回の経験を受け、勧告を強化する必要があれば、すぐに出す」と語った。(ロンドン=下司佳代子)

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