2020年7月24日金曜日

毎日新聞 画期的なトレーラートイレ誕生 微生物でくみ取りいらず 1日300回利用可 毎日新聞 2020/07/24 10:32 毎日新聞 画期的なトレーラートイレ誕生 微生物でくみ取りいらず 1日300回利用可 毎日新聞 2020/07/24 10:32 屋形船をブルーに点灯 医療従事者への感謝と東京オリンピック開催願う 長瀬智也の3月退社までにファンクラブ会員が(株)TOKIOに期待する“株主”優待 トレーラートイレを紹介するカンバーランド・ジャパンの原田英世社長=長野市豊野町浅野で2020年7月22日午前11時6分、島袋太輔撮影© 毎日新聞 提供 トレーラートイレを紹介するカンバーランド・ジャパンの原田英世社長=長野市豊野町浅野で2020年7月22日午前11時6分、島袋太輔撮影  トレーラーハウス販売業「カンバーランド・ジャパン」(長野市南長池)と電子通信業「ニシム電子工業」(福岡市)は、くみ取りなどが不要の移動式トレーラートイレを共同開発した。太陽光発電や浄化処理による水循環で稼働でき、インフラが遮断される災害時でも快適な利用が期待できる。カンバーランド・ジャパンによると世界初の開発といい、8月以降に1台2000万円程度で販売する予定。【島袋太輔】 In focus 新型コロナウイルス特集など、最新情報をモバイルで 詳しくはこちら PR Microsoft ニュース  トレーラートイレは長さ5・9メートル、幅2・26メートル、高さ3・8メートル。洋式大便器の個室2室付きで、1日300回利用できる。太陽光パネルと蓄電池を備え、フル充電すれば3日間持つ。3・2トンの水タンクに微生物が含まれ、し尿を分解する浄化処理システムで、浄化した水は洗浄する際に再利用したり、蒸発させたりする。大型けん引車で自由に移動できる。  災害時のトイレ環境は劣悪だ。昨年10月の台風19号災害では、インフラが途絶えた長野市など被災地に仮設トイレが設置された。ただ、カーテンで仕切られただけの簡易トイレで、プライバシーや衛生面の問題が深刻化した。長野市は1日で最大3500人のボランティアが訪れたが、トイレの確保に振り回された。  内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」によると、阪神大震災や東日本大震災では、数日でトイレ内に排せつ物の山ができるほど衛生環境が悪かった。トイレを敬遠し、飲食を控えると体調不良や災害関連死につながる恐れがあるという。  ニシム電子工業は電子制御技術に優れており、技術を応用してプレハブ型のトイレを開発した。しかし、クレーンでつり上げ、4トントラックに載せる手間があるため、簡単に移動する方法を模索。昨年からトレーラーハウスの製作も手がけるカ社と共同開発に乗り出した。長野市豊野町浅野のカ社敷地内で22日、展示を始めた。  ニシム電子工業の諫山精二専務は「インフラがない被災地でも快適に利用できる。全国に届けたい」と意気込む。カンバーランド・ジャパンの原田英世社長は「災害に限らず、キャンプ場で使うなど幅広く街づくりで活用できる」と期待する。  展示会を訪れたボランティア団体「日本笑顔プロジェクト」(小布施町)の林映寿代表は「災害時は食事など『入れる支援』はたくさんあるが、『出す』(排せつ)の支援はない。トレーラートイレが台風19号の時にあったら……」と振り返る。球磨川が氾濫するなど甚大な被害となった熊本豪雨の被災地にトレーラートイレを届けるため調整を進めている。

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