2020年3月5日木曜日


[4日 ロイター] - イタリア国家統計局は4日、2019年第4・四半期の国内総生産(GDP)確報値が前年同期比で0.3%減少し、速報値と同じだったと発表した。内需減少と在庫の急減が響いた。2013年第1・四半期以来、最大の減少幅となった。
年率換算での伸びは0.1%(1月31日の速報値はゼロ%)。第3・四半期確報値は、前期比で0.1%、前年比で0.5%だった。
2019年通年のGDP確報値は、2日の速報値と同じ0.3%で、2014年以来最も小幅な伸びとなった。
在庫の急減と消費者および政府部門の支出減が主な押し下げ要因となった。第4・四半期の消費支出は前期比0.2%減、政府支出と投資はそれぞれ同0.1%減少した。輸入が同1.7%減となる一方、輸出は0.3%増加した。
イタリア連立政権は、最新予測で2020年のGDPを0.6%増と見込んでいるが、先月から始まった新型コロナウイルスの感染拡大で最も生産性の高い北部地域の活動が大きく妨げられており、大半のエコノミストが今年通年のGDPはマイナスになると予想している。

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