2020年3月5日木曜日


イタリア政府は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、すべての学校を15日まで休校することを決めた。感染者は4日午後6時(日本時間5日午前2時)時点で3089人、死者は前日から28人増えて107人となった。
 感染者の大半は同国北部に集中しているが、コンテ首相は学校閉鎖を全国に広げた理由について「ウイルスを封じ込め、感染拡大を遅らせるために、あらゆる手段を講じる」と述べた。
 政府はこれまで、感染者の多さなどから地域を三つの段階に分け、対策をとってきた。集団感染が発生した北部の11の町などは最も深刻な「赤色」の地域で、住民の出入りを禁止。学校閉鎖は北部ロンバルディア州など「黄色」の地域でも行われてきた。
 コンテ首相は4日に署名した法令で、学校の閉鎖を全土に拡大。映画館の閉鎖や、会議やスポーツイベントを中止することなどを決めた。法令では、高齢者に対し不要不急の外出をしないことや、人と会うときに1メートル以上の間隔を空けることなども求めている。(ローマ=河原田慎一)

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