2020年4月20日月曜日
コロナ助成申請で役所に怒号「いつになったら受け取れる!」 コロナで大コロび(転び)したのは何処でしょう?
2020/04/20 07:05
全国の都道府県労働局の窓口には、業績が悪化して「雇用調整助成金」の支給を求める事業主が殺到している。
中小企業の多い大阪では、労働局の助成金センターの入り口に「完全予約制」の張り紙があるが、やってくる人たちに聞くと、「予約しようと電話しても全くつながらないから、直接来たんや」と揃って愚痴をこぼす。
繁華街に立地するビルで飲食店を営む40代の男性はため息をつく。
「今日は予約を設定して、申請書類を受け取るだけなのに、30分待ちでした。しかも、予約が取れた相談日は4月末。2週間も待たされるなんて……」
雇用調整助成金は、従業員を休ませる際、企業が払う休業手当の一部を国が助成するものだ。今回、政府は同制度を特例で拡充。中小企業の場合、助成率は最大9割となる。
ただ、手厚い助成がスムーズに行き渡っているとはいえない状況がある。
◆協力金はもらえない
前出の飲食店オーナーは困り果てている様子だ。
「うちは従業員が5人。店が入っているビル自体が閉まるので、5月6日までは店を開けられない。それなのに、今日の説明では書類を揃えて申請し、支給が認められても、入金は3~4か月先だという。それまで店が持つ保証なんてありませんよ」
同様の事態が各地で起きている。企業経営に詳しい人事ジャーナリスト・溝上憲文氏の解説。
「雇用調整助成金の審査に時間がかかる状況が全国的に広がっています。政府は申請書類の削減など手続きの簡素化を進め、『申請から支給まで1か月にする』といっていますが、なかなか実現は難しい。
特例措置が決まった2月にいち早く申請した企業はスムーズに支給が受けられたが、我慢して凌ごうとしていた企業がいよいよ苦しくなり、多くの業種から申請が殺到している」
東京も事態は深刻そうだ。旅館経営の60代女性はハローワークから出てくるなり、こうこぼした。
「旅館は都の休業要請の業種に入っていないから、休みにしても協力金はもらえない。でも、お客さんは来ないから商売にはならなくて、2人の社員には代わる代わる休んでもらっています。(雇用調整)助成金はもらえそうだけど、本当に1か月で出るのか心配です」
“渋滞”が生じているのは役所の窓口だけではない。多くの事業主が、書類の不備などで申請を突き返されないよう、社会保険労務士や税理士ら“プロ”に相談しようとするが、それもままならない。社会保険労務士の蒲島竜也氏はこう話す。
「手続きを簡素化したといっても、用意する書類は多く、事業主が自分一人でやるとかなりの時間がかかる。ただ、社労士の側もテレワークで事務所の出勤人数を減らすなどしているなか、相談電話が殺到
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