2020年4月9日木曜日

業種別3月景気DI悪化度ランキング、コロナ禍で窮地のワースト5は? ダイヤモンド編集部,清水理裕 2020/04/09 06:00 © ダイヤモンド・オンライン 提供 業種別3月景気DI悪化度ランキング、コロナ禍で窮地のワースト5は? 全46業種で悪化! 3月は過去最大の落ち込みに  新型コロナウイルスの感染者急増を受けて、安倍晋三首相が東京都など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令した。期間は5月6日までの1カ月間。人・モノ・カネの流れが停滞し、全国の中小企業が倒産や資金繰り悪化といった危機に直面している。  今回は、中小企業9249社から回答を得た、帝国データバンク集計の3月の景気動向調査について、業種別に詳しく見ていきたい。総回答数に占める中小企業の割合は81.6%である。調査したのは3月17~31日。  景気動向調査の数字は2種類ある。企業の景況感を示す指数(景気DI)と、金融機関の融資姿勢を示す指数(融資姿勢DI)だ。それぞれ「非常に良い・積極的」から「非常に悪い・消極的」の7段階の判断に基づき算出。50が分水嶺で100に近いほど良く、0に近いほど悪い状況を指す  3月の全国の景気DIは、前月比6.2ポイント悪化の32.5となった。悪化幅は2002年5月の調査開始以来、過去最大である。46業種中、全ての業種で悪化した。 飲食はコロナでキャンセル続出 レンタカー、貸衣装は需要蒸発  3月に景気DIが最も悪化した業種は、娯楽サービスで18.71ポイント。2位は飲食店で18.03ポイントの悪化。3位は旅館・ホテルで16.23ポイントの悪化となった。外出自粛の広がりや旅行客の急減で、前月からさらに大きく落ち込む結果となった。  景気DIの水準は、娯楽サービスが17.0。飲食店が14.2。旅館・ホテルが7.0と超低水準だ。いずれも、「良い」「悪い」の判断の分かれ目となる50を大きく下回っている。 「コロナの影響で大口宴会予約のキャンセルが相次いでいる。来客数が極端に減ってしまった」(中華料理店の店主)。現場からは、こうした悲鳴が上がっている。  悪化度で4位となったのはリース・賃貸で12.86ポイント。レンタカーや貸衣装の需要が蒸発し、苦境に立たされている。  5位は広告関連で、12.82ポイントの悪化。「イベントやCMの中止が続き、非常に悪い状況」(広告代理店幹部)に追い込まれている。 (ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

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